TP-1  『 目視の賞味期限 』

車やバイクでの目視確認の話です。

住宅地などの見通しの効かない交差点を曲がる時
用心深く左右確認したのに、曲がってすぐの交差点で一時停止したら
バックミラーに「いなかったはずの」後続車がデカデカと写っていて
びっくりすることがあります。

慎重に目視した時ほど「確かに誰もいなかった」という思いが強く
『おまえ空から降ってきたんか?』
と思うほど、唐突に感じます。

「ついさっきは誰もいなかったのに・・・」

最近、ふと、その「さっき」って何秒前だろ ?
と考えてみたのですが、前述の話では交差点で目視してから
次の交差点で止まるまで10秒くらいしか経っていませんでした。

意外と短い時間の間に周囲の状況は変化するものだと
改めて認識させられました。

そこで
「目視し安全を確認した」という事実に基づいてアクションを起こす時
その「確認」から何秒以内ならOKなのか、という
目視確認の賞味期限を考えてみました。

前述の話で「びっくりした」のは感覚と実際の現象の間に隔たりがあるから
なわけで、まず「実際の現象」の把握から。

ある速度の乗り物が一定時間でどのくらいの距離移動するか
は、教習所でも「ブレーキをかける時の空走距離」などで習っているわけでずが
具体的な数値はすっかり忘却の彼方なので、ちとエクセルに計算してもらいました。
結果は → 速度別 一定時間あたりの移動距離 (ブラウザの『戻る』ボタンで本文に戻ります)
罫線が単調で少々見づらいですが、ご勘弁を。

前述の例では住宅地ということで、30〜40km/hで走っているとしても
10秒あれば100mくらいは進めるということがわかります。
つまり、あまり速度の出ていない裏路地レベルでも
目視の賞味期限はせいぜい数秒といったところでしょう。

数秒ならいいか、というと、こんな話があります。
コンビニの駐車場から出た車にバイクが突っ込んだ事故。
車の運転手は、駐車場から出る時に、しっかり左右見ていて
「見渡す範囲、少なくとも300m以内には誰もいなかった」
と、なんでつっこまれたのかわからない、という顔で呆然。

でも実は、ぶつかってきたバイクは「意地はってのバトル」で全開走行中。
その車が駐車場からにょろりと出てハンドル戻して加速を始めるまでの
わずか数秒の間に、400m以上彼方から移動してきただけ、なのでした。
ほんとか!?
いやリッタークラスのバイクなら十分あり得る範囲です。

その時々で違うわけで「何秒ならOK」というのは無い
というか、見たからって絶対ではないんだけど

目視の賞味期限はホント短い。

ということだけは忘れない様にしたいですね。
みなさんも「気づいたら後ろで赤灯」なんてことにならないよう
気をつけましょうね。

By じんじんさん   [ 2003/09/10 ]  jj@5252.org