TP-2  『 富士を見る人 』

これは関東近郊での話になってしまいますが・・・
(関東地方では、見通しの効く場所だとたいてい富士山が見えます。)

私は普段から「富士山が見えた」ということ良く口にします。

見えたからどう、という事ではなく
見えると、おー見えた〜、というだけなのですが・・・。

まぁ、いつも見ていれば、天気の事とか、大気汚染の事とか
富士と一緒に見える景色も含め、いろんなことを思うのはありますが
富士を見ること自体に何かを求めている訳ではなくて
「見えればなんかうれしい」
ということだけなのです。

今日は天気がいいねぇ、暑いねぇ、とかそういうのと同じ線上に
今日は富士が見えるねぇ
っていうのがある、といったところです。

でもこの、なんのことはない「富士を見る一瞬」に
「今の自分の状態は、まぁ悪くはないな」
とも思うのです。

調子が悪いとき、仕事で煮詰まっている時なんかだと
通勤の時、いつもなら富士を見ている多摩川の橋の上で今日は見ていなかった
と、後で気づいたりするのです。


一方、世の中にはこういった事象には一切興味がない人もいます。
見えたからどうなの、という以前に
見えることすら知らない人たち。

興味の無い事に関しては、視界に入っていても認識できない
ということは往々にしてあるのですが
それにしても、なんであんなにバッチリ見えているのに気づかないんだろう
と思うことが、しばしばあります。

反対に私の周りにいる友人だと
うっっっすらしか見えていない時とか、手前の山の端の上に5mmくらい(笑)
ちょこんとてっぺんだけ見えている時に「あ、富士山・・」とか
言い出す人も多いのです。

この差は、何から生まれるか、いろいろ理由はあると思うのですが
一番のポイントは「日常のふとした瞬間に遠くを見ているかどうか。」
ではないかと思います。

私の場合、富士の存在に気づかなくなる、見なくなる時と
調子が悪いときがリンクしている、と前に書きましたが
まさにうつむいてるから見えなくなっているのだと思います。

富士市とか裾野市とかに住んでいれば強制的に見せつけられる気もしますが
そんな場所でも、見てない人は見てないんでしょうね。
「今日、初冠雪したね」とか言っても 「そう?」てなかんじで・・・

私はこれからも富士を見る人でありたいと思っています。

あなたは最近だと、いつ富士山を見ましたか?

By じんじんさん   [ 2003/09/10 ]  jj@5252.org